新刊絵本のコーナーで見つけ、懐かしいような表紙に「これが新刊?」と
思い、手に取ったのですが、あっという間に引き込まれていました。
木の一生をこんな風に描いた作品を、初めて見ました。
しまりすが埋めたどんぐりから芽がでて、100年経って立派な木になります。
簡単に100年と言うけれど、私たち人が生まれて死ぬ、その間に、
みずならはようやく1人前、木の人生が始まったばかりなのです。
800年で老いるまで、どのように自然を見守って立ち続けているか、
自分の時間の感覚からは考えもしなかったことを、教えてもらいました。
娘は最初のしまりすを見て、「すごい、そっくり!」と歓声を上げ、
あとはただただ静かに聞いていました。