いとうひろしさんのシンプルでくっきりとした表紙に惹かれて手に取りました。
ケロリがたまごから孵っておたまじゃくし、かえるになる様子が描かれます。
実は知人宅で、おたまじゃくしからかえるに変わる様子を見せてもらっていたので、
何となくリアリティを感じます。
ケロリはしっぽが自慢だったのですが、成長するにつれ、短くなっていくしっぽ。
すっかり気落ちするケロリですが・・・。
深読みすれば、体の成長に戸惑う思春期の子ども達みたいで、
まさにそんな息子達を持つ私にとっては、共感できるものがありました。
それだけに、後半、かえるとして楽しめるケロリの姿に安堵。
かえるの合唱の絵は迫力があるだけに、
読み聞かせだと、一工夫がほしいところ。
さあ、どんなメロディーをつけましょうか?