平田さんの本というと、親子のやりとりをほのぼのと書いたものが多いなあって思っています。
この絵本では、つりに行った親子の会話。
そのやりとりが絶妙というのか、笑いを誘いながらも、温かい。
おとうさんとおかあさんの関係がねおかあさんの方が強そうというのも、どこの家庭でもありそうで、つい笑ってしまいます。
特に「すっごい じしんがきて、つなみが きて、かざんが ばくはつして、たいふうも きて」なんてところは、
今この時期に読むと、ドキンとして胸がつまってしまいましたが、どんなことがあっても親は子どもの命が最優先であることは、どんな親子関係でもそうであってほしいと思います。
やりとりもさることながら、明るい色調の絵もこの作品の魅力だと思いました。