いもとようこさんの昔話シリーズは、会話の一部分や擬音が太字になっているので、5歳の娘も「そこは自分で読む!」と言って交代で読んだりして楽しんでいます。その太字のおかげでメリハリがあって文章量を感じさせませんし、登場人物がすっきりとかわいらしく描かれているので、お話をスムーズに理解できるように思います。
このお話は、いじわるなきつねと正直者のかわうその物語。かわうそが最後には仕返しをするのですが、しっぽがちぎれてしまうほどの仕返しにはちょっとやりすぎかな〜と思ってしまいました。しっぽが赤く腫れるくらいでもいいのにな。かわうその悪気がなさそうなところを見ると、したたかで実は気が強いのはかわうその方なのかも…?と思いました。全体的にほんわかとしたかわいさがあるので、悲壮感はあまりありません。小さな子にもおススメです♪