嫌いの人ができたら、どうしたらいいのかを小さな子供達にも考える機会をもたせる絵本です。
たぬきを嫌いなうさぎがお月様に相談するのですが、このお月様が実に賢明で、うさぎの方を持ちながらも、上手に解決してしまうところが、お見事です。
たぬきをやっつけてくれる約束を条件付で引き受けてくれるのですが、素晴らしい妙案を提案するのです。
結局、自分の心の持ちようで、相手の心も変わっていくこともあるのだから、すぐに嫌いと決め付けず、もう少し長い目で付き合ってみれば、自分の対応次第で相手のいい部分もわかってくるのですね。
お月様の存在が光るお話でした。