インドの昔話です。
くろどりの亭主が、王様に連れ去られた奥さんを連れ戻すお話です。
くろどりは、太鼓をもって王様のところへ向います。その太鼓をたたく音が、「ランパンパン」。途中、王様にひどい目にあわされた、猫と木の枝と、川と、アリが仲間に加わります。
王様は、次々にくろどりに試練を与えますが、仲間の力を借りてすべて乗り越えます。最後には、王様は、降参しくろどりの奥さんを返してくれます。
絵の色彩がとてもきれいです。どこか和の雰囲気を感じます。
くろどりが、仲間の持つ力をうまく使い試練をくぐりぬけていくのが読んでいて気持ちいいです。適材適所の妙を感じます。
また、最後まであきらめないことの大切さや夫婦の愛も伝わってきます。
インドという長い歴史を持つ国の昔話なので、いろいろな知恵が詰まっているのでしょうか?
読めば読むほどいろいろなことを感じられる絵本だと思います。