『給食番長』、『飼育係長』に続く、わんぱく小学校シリーズの第三弾。
日本語のあいさつで、人気者になった転校生のサムソンくん。番長たちは、サムソンくんよりすごいあいさつをすれば人気者になれると勘違いして、あいさつ団を結成します。
国や言葉は違っても、あいさつは人と人の心をつなぐ、ということを語っている絵本です。そのことを先生が番長たちに諭している場面は、まるでディズニーランドのイッツ・スモール・ワールドの世界のようです。
相変わらず大胆な構図、溢れんばかりの色遣いに、ちょっと気持ち悪いグロテスクな絵が、エネルギーを爆発させています。
このエネルギーで語られるお話は、子どもたちをとても喜ばせると思います。
各ページに現れるおかしな生物や、細かい描きこみにも目をむけると楽しいですよ。