2008年読書感想文コンクール小学校高学年の課題図書。
女優でもある作者が、自身の聾者体験を交えて書いた作品。
そのためか、とてもリアリティがあります。
耳が聞こえないけど積極的なミーガンと、耳は聞こえるけど内気なシンディ。
ミーガンのご近所に引越ししてきたシンディ。
手話を交えながら仲良くなった二人は、サマーキャンプに参加します。
BBF(ベスト・フレンド・フォーエバー)と約束した二人でしたが、
キャンプでの出来事で・・・。
聾者にもプライドはあるから、そのあたり、援助の仕方も難しいですね。
でも、二人は互いの弱点を補完しあいつつ、時には本当にけんかしながら、
サマーキャンプで一回り成長します。
手話のとらえ方も新鮮ですね。
このあたりは、実話がベースだけに、とても伝わってくるものがありました。
あとがきにもありますが、この二人はもちろんのこと、
二人の家族がとってもいいですね。
とてもいいタイミングで二人を支えています。
キャンプのリーダー達も魅力的です。
ということで、けっこうグイグイ惹きこまれた作品でした。