大きなカバ君の挑戦と失敗。
テンポ良い関西弁と楽しい絵。文も短くわかりやすいので幼児向きの絵本になっています。
でもカバ君は、夢に向かっていろいろ挑戦はするけど、結局なににもなれないんですよね。
挫折や失敗をこれから味わうであろう少し大きな子供たちにも読んで、考えてほしいことだなと思うのです。
大人が読んでも「人生、こういうこともあるよね」とうなづいてしまう。自分の限界を知るというのかな。かなわない夢があったとしてもそれに落ち込むことなく、自分の身の丈に合わせて生きていくこと。それも前を見て生きていく上では必要なことなんですよね。
明るく書いている本ですが、すごく深い内容だと思うのです。
小学校の読み聞かせでも使いました。失敗するカバ君の姿が面白く、子供たちも楽しく聞いてくれます。
低学年と高学年ではとらえ方や伝え方が変わる本ではないでしょうか。
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読み聞かせに使った学年:2・4・5・6年
子供の反応:★★★★☆
所要時間:〜5分