怒られたときの子どもの心が、とても丁寧に描かれています。怒られるようなことをしたときにも、子どもなりの理由があって、それは強くて優しい心から来ているのだと気付かされます。
障がいのある子どもに対する研修会で、この本を紹介されました。その場で読み聞かせていただいたのですが、最後の所では泣いてしまいました。
「おこられませんように」ではなく、「おこだでませんように」という書き方は、発達障がいのある子にも通じるものがありますが、作者のホームページを見たら、発達障がいであると想定して書いた作品ではないようです。しかし、自分の気持ちを上手に表現できない部分が本当によく描けていて、どんな子どもにも通じるところがあります。
子どもが抱えている「祈るような気持ち」に気付いていられたらいいなと思いました。