どうしてぼくは褒められたの?
長女の率直な疑問でした。
確かにそうなんです。
いつもいつも怒られてばかりのぼく。
本当はあんなことこんなこと思っているけど、
言ったらもっと怒られる。
だから黙って怒られているぼくが、七夕に書いたお願い事。
それが、タイトルにもある
「おこだでませんように」
これを見て、良いお願い事だ、よく書けたね、偉かったねと先生が褒めるのです。
でも、このお願い事は褒められることなのか?
今まで、なかなか本当の気持ちに気付いてあげられなくてごめんね、ということなのは分かるのですが、
娘から、なんで褒められたの?と、言われたら確かにそうだなぁと思うのです。
じゃあ、この絵本はどうなんだといえば、でもやっぱり好きなんです。
初めて読んだ時に泣きました。
私が怒ってばかりの母親だから、ぼくのねがいごとに胸を打たれ、娘もこんなことを思っているのだろうか、なんて思うと、
大らかな母親になろうと、この絵本を読むと思えるのです。
娘もこの絵本が大好きで、よく読んでと言われますが、主人公のぼくに感情移入するからかなと思うと少し複雑です。