1969年初版のものの復刊です。
谷川さんも和田さんも30代。絵も言葉も遊び心もぴかぴかしています。
私は10歳でした。このころは、デパートは最高の娯楽施設。子供にとって用があるのはおもちゃ売り場や屋上の遊園地だけなんだけど、そのほかの「大人の場所」も魅力的でした。
エスカレーターやエレベーターもどきどきの「乗り物」。
地下食料品売り場のキャンディーカルーセルなんて、40代以上の人じゃなくちゃわからないのでは?
10歳ですらおっかなびっくりの迷宮を、5歳のしのちゃんが、ひとりで冒険します。うらやましい!
でも、大人と一緒に歩いていたあの頃だって、子供というものは一人で冒険する想像でいっぱいだったんだよなあ、と懐かしくなりました。
今の子供たちは、大型ショッピングモールで、そんな気持ちを味わってるのかなあ・・・疲れ切ってる顔しか見かけないけど・・・