「こすずめのぼうけん」などで有名なルース・エインワースの作品。かわいらしい双子のねこちゃんのお話ですが、ひらがなが読めるようになった娘は、表紙の題名を一文字一文字読みながら、「しおちゃん」と「こしょうちゃん」という名前だけで、もうすっかりこの絵本が気に入ってしまったようでした。しおちゃんとこしょうちゃんは、ある日、どちらが高くまで登れるか競争しようと、庭のもみの木のてっぺんまで登ります。ところが、下りられなくなって、さあ大変・・・。お母さん猫の「タビーふじん」という響きも娘の心をつかんだようで、翌日、白い人形の赤ちゃんと、パンダのぬいぐるみで、「しろちゃんとこしょちゃんごっこ」をしていたときも、「あっ、緑色の目が光ってる!タビー夫人が迎えに来てくれたんだ」と嬉しそうに言いながら、タビー夫人のように1匹ずつ口にくわえ(!)観葉植物のてっぺんから下ろしてあげていました。子どもは、すぐに絵本の中のことを真似したがりますよね。だからこそ、安心して読めるよい絵本を与えてあげたいものだな、と思いました。