私が小学生の頃に読んだコロボックルの本を、まず娘に読み、今回は息子に読み聞かせることが出来ました。
私は学校の図書館で、娘は町の図書館で借りて読みましたが、今回ようやくシリーズで購入し、我が家の本棚に並ぶこととなりました。
このコロボックルの本をいつか必ず自分の子どもにも読ませたい。
それは私の夢であり、その時期が来るのを随分前から楽しみにしていました。
娘はとても気に入ってくれました。
ただ、息子の方はちょっと心配でした。冒険ものは好きな子ですが、いわゆるファンタジーものがちょっと苦手の子でしたので・・・
ですが、そんな心配も杞憂に終わりました。
息子にとっても、とても面白く、大切な1冊になったようでした。
きっと、訳の分からない不思議なお話ではなく、誰もが納得できる説明がきちんとあり、話の面白さや文章の上手さ等、どんどん読み進めていける要素が沢山あったからだと思います。
改めて、佐藤さとるさんの偉大さを思わずにおれませんでした。
村上勉さんの挿絵も、この頃はかなり初期ではありますが、とても好きです。
もう「コロボックル」と聞けば、村上勉さんの絵が思い浮かぶほどです。
コロボックル自身も個性豊かで、一人一人が皆生き生きとしています。
私は中でも、ヒイラギノヒコが一番好きです。
子どもの頃には、ただコロボックルの話が面白かった印象でしたが、大人になって読み返してみると、せいたかさんとおちび先生との出会いの場面にちょっとドキドキしてしまいました。
やっぱり読む年代によって感じ方も変わるものですね。
娘や息子が大人になった時、またこの本を手に取り、彼らの子どもたちもこの本を読んでくれるといいな、と思います。