秋の夜長に、タイトルに「月」とあり
また、月に照らされる動物たちの表紙が、とても雰囲気があったので
思わず手に取りました。
とても読みやすい、情景の浮かぶ文章に
「誰の作だ?」と見直してみれば
富安陽子さんでした。
どうりで、人ではないものにも愛情がいっぱい感じられる文体です。
月夜のたぬきとねこ(この動物のチョイスも、なんだか独特)のなぞなぞ大会に
猫側の切り札としてて投入される人間の子供・まなぶ。
ファンタジー設定にも
どんどん引き込まれるお話の展開は見事です。
大騒動から突然現実に戻される辺りは「夢オチ」か?と思わせといて
実は・・!!!
あぁー、最後まで飽きさせない展開で
楽しかった!!と言える一冊です。