祖父母、父母、子ども3人と猫がいる韓国の家庭をモデルに、日常のごはんや年間の食に関係する行事などを紹介する絵本。男女や一家の力関係がはっきりしていて、それぞれの役割を果たして礼儀正しく食べている様子が印象的。
朝食が非常に豪華で、用意するのに2時間近くかかるとか。おばあさんの時代はもっとかかったという。品数を多く出し、おいしくて健康に良い食事を心がけて作っている。乾物や漬物、常備菜などを多く用意しているので、いつでも数品のおかずがある。ご飯や汁物、メインのおかずを用意すれば、食卓はたくさんのお皿であふれんばかり。
手間暇かけてよいものを作ること、愛情をかけることを惜しまない。働き者の女性の活躍でみんなの健康と幸せが保たれている。
私には到底暮らしていけない、厳しい環境だ。儒教や昔の風習に従う行事なども大変丁寧に手が込んだ料理が並んでいる。昔の人はあれを全部自分たちで作ったり用意したりしたのだから、えらい。
極めていい加減な性格の私は、どの食事も簡単に済ましている。いい加減でも怒られない環境に今いることを感謝した。
韓国料理は大好きだけど、その食文化を維持するのは大変な努力が必要だとよくわかった。これからはキムチを見るたびに思い出し、感謝していただきます。