「西の魔女が死んだ」「裏庭」「エンジェルエンジェル」「りかさん」と読んでみて、この絵本を児童書のコーナーで見つけました。
大人が「御陵」と呼び、子どもたちが「まじょもり」と呼ぶ森。誰も入ってはいけない森からつばきに招待状が届きました。
森にいた神秘的な女の人から、御神せんを勧められるつばき。つばきの家では、御神せんに生クリームをつけて食べるという点に驚いてしまいました。
西洋的なものと日本的なものの融合が、梨木作品には多いのですが、つばきの家で食べられているこの組み合わせは正にそうかなと思いました。
「秘密の花園」など、禁断の森には、心そそられるものがありますね。そして禁断の森のティーパーティには心をくすぐられる要素があるのではないでしょうか。
大人の中の少女心を呼び起こさせてくれる本だと思います。