絵本には子育てのヒントがたくさんあります。
このお話もそのひとつではないでしょうか?
「あそんでよう」
「だめ、だめ、わたしはいそがしい」
私も言っていた・・・
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
ちょっとだけ手を休めて、子どもと向き合えばよかったな。
しかたがないので・・・ひつじのむくむくは、とうとうオオカミと遊び出す。
それを見ていた家の人は、仕事をほっぽり出して、助けに行くのですが、助け出した後が好き。
もし「なんでついて行ったの。」とか「忙しいのだから、世話をやかせないで」なんて言われたら、むくむくの居場所はなくなる。
「ああ、よかった」とおおよろこびでうちへかえります。
子どもたちが好きなところはここじゃないかしら?
この場面にむくむくを責める言葉はひとつもない。
だからこそ、みんなの仕事が終わるまでむくむくは待つことが出来たのではないでしょうか?
でも本当は、仕事をほっぽり出して助け出す時間がとれるのなら、少しだけ手を休めて、むくむくと一緒に遊んでほしいな。
だって、いつでもオオカミから無事に助け出せるとは限らないものね。