子どもを育てながら日々起こる様々な出来事は、総てが贅沢な贈り物だと思っています。
この本は、そんな贅沢な思いを凝縮した絵本と、楽しい歌や遊びが満載でしかもCD付きという、「贅沢」な絵本です。
3500円。
一般人が手にするには気合いの入る値段です。幼児教育界や保育業界の備品としてなら、使いでのある逸品。
歌がおしゃれで、「こどもたちにまっすぐ響く13曲」とありますが、CDのアーティスト達のクオリティは、むしろ大人にまっすぐ響く仕上がりになっています。他の業界人にも届くかも。
歌の作りは子どもに楽しいリズムや言葉のアイディアにあふれていますから、子どもにまっすぐ響かせるのは、子育て関係者各位の個性にゆだねられると思います。
13曲の歌にうっとりしていると、最後には中川ひろたかさんの朗読も入っていて、これがまた大人にぐっとくる。この朗読の音には永遠の「親」としての衝動が感じられます。絵本は卒園式の情景ながら、そんなつもりがあったかどうかはわかりませんが、結婚式の情景まで浮かんできます。
「おおきくなったね」と見守る喜び、「おおきくなったね」と見守られる喜び、どちらもほんとに贅沢!