「北風は、高い空で、ぎんのトランペットをふきならして」という表現で始まるのですが、その表現が安房さんらしいなと思います。
「北風のくれたトランペット」では、北風がトランペットを持っているし、「あめのひのトランペット」もあるからです。
くすりにする葉っぱを探しているうさぎが、ある家の中に入って行きました。
家の中からうさぎを呼んだのは誰でしょう?
とてもミステリアスな雰囲気で進行していきますが、怖さは感じられないお話です。季節的に冬から春にかけて読みたい本です。
季節の移り変わりをこんな風な感性でとらえることができるのはさすがだと思いました。