林さんの絵本は「こんとあき」も、こちらの「まほうのえのぐ」も、大人が読んでも子どもが読んでも、それぞれ楽しめる魅力にあふれているところがすごいなあと思います。
子どもから見れば、大好きなぬいぐるみと冒険をしたり(「こんとあき」)、森の動物たちと一緒に絵を描けたり(「まほうのえのぐ」)!本当にこんなことがあったら、どんなに素敵だろう!私もこんな体験がしたい!と憧れと想像力をとても掻き立ててくれる。うちの子どもたち(7歳女児・4歳男児)も、この2冊が大好きです。
そして、大人が読めば、幼い子が自分のちからで精一杯頑張っている姿に感動し、わが子に重ねて応援し、読み終わった後は自分の子に対する愛しさがさらに高まっていることに気づく・・・・
すごいなあ。林さんは本当に「こども」というものが好きなんだろうなあ、世界中に生きるこどもたちに対して、本当に愛情をもって本を書いておられるんだろうなあ。ページをめくるごとに、書いた人の愛情がびんびん伝わってくる、そんな絵本です。