女の子2人を子供に持つ友人からぜひ読んで欲しいと言われた一冊。
図書館になかったので、購入しようやく手にして半信半疑で読んでみた。
長文で4歳の息子は最後まで聞けるかという心配をよそに、絵本の中の登場人物のひとりになりきりその世界へとはいっていた。
お話は、9人のくじらぐみの子供たちとえんちょうのはじめての遠出、それだけでこどもたちの胸は高鳴る。リヤカーでの移動が年代を感じるが、またいい。
遠出したひなたやまで、海賊ごっこ。なにげない洞穴が子供たち海賊の秘密の基地となり、小高い山のしたが大海原となる。子供たちの想像がどんどん膨らんでくるのが読み手にも分かった。
しかし、まだ話ははじまったばかり、ここから強いダンプえんちょう対子供たちのかいぞくごっこがはじまるのだ。お互いの宝を目指して一生懸命作戦を練り、作戦が失敗しても踏ん張り、互いを助け合う。まさか海賊ごっこでここまでこどもたちが成長するなんて。
大人にはない、子供たちの秘めたパワーを実感し、読み終わったあとはすがすがしい気持ちになりました。
この本にはまった息子は、毎日読んでくれとせがみます。
読んであげるには、結構長いのと、本の中の海賊ごっこで棒を振り回し「きられた!しんだ!」のことばが親としては気になります。そういえば、私も小さいころはいってたかなあ?
それ以上にぜひ読んであげて欲しいとお友達にお勧めする1冊となりました。