虹の好きな息子、表紙の美しさに惹かれて借りてきました。
お話はキリスト教の有名な「ノアの箱舟」のその後のエピソードで、
洪水が引いてから、箱舟を山の下に下ろし、船を家に作り変えて
動物とノアたちが定住していく姿を描いています。
宗教のお話ではありますが、たくさんの動物たちがひしめきあうように
賑やかに出てくるし、畑をつくり食べ物を育て・・・そして
動物も人間も子を生み、生き延びていく・・という普遍的な姿なので
楽しく読むことができました。
中でも息子が興味を持ったのは、山からレールのようなものを作って
船を下ろすところ。
それから船をさかさまにひっくり返したら家になっちゃった!
というところ。
「すっごいねぇ!」
それと「ぶどうからはワインができた」のくだり。
「葡萄を足で踏んで、ジュースみたいなのができて、それがワインっていうお酒になるんだよ」と説明すると
「へぇ〜〜」とびっくりしていました。
そして動物の赤ちゃんがたくさん生まれるページ。
いろんな動物を見つけては楽しんでいました。
キリスト教圏では、小さな子の玩具に「ノアの箱舟」の木製のミニチュアセットがあったりすると聞いていましたが、
ナルホドこんなふうに楽しいものなんだな・・と
絵本からは離れるかもしれませんが、そんなことも思いました。
さいごのページの、大空に虹がかかる絵が美しいです。
私は無宗教ですが、命ってたくましいなぁ。
こうやってめんめんと続いてきたんだ・・・と感じました。