汽車が走るたびに繰り返される「ガタゴト シュットン シュットントン」という響きが、耳に心地良くて、気づくと息子も一緒になって口ずさんでいました。
はたこうしろうさんの絵といえば、夏の寒色系のイメージが強かったですが、この絵本は夕暮れ時の暖色が印象的です。それもページごとにまったく違う色使いで、まるで、色エンピツセットを広げたような、色の絵本といった印象で、目でも十二分に楽しめました。
ひとり遊びってちょっと寂しいイメージもありますが、お砂場遊びがこんなスケールの大きな世界に広がったら楽しいでしょうね。お砂場遊びが好きな子にとっては、もっともっと好きになっちゃうだろうなと思いました。大人も子供も、陽が長い季節の夕方には、公園に行ってトンネル掘りをしたくなっちゃう、そんな作品です。