『「塩」の世界史:歴史を動かした、小さな粒』(扶桑社)は読みました。
こちらで絵本の形になったこの作品を見つけて感動です。
小中学生にというよりは、高校生(世界史を受験科目に選択している人ばかりではなく)・大人の方々にぜひともお薦めしたい作品です。
「塩」が人類史といかに密接に繋がってきたか・「塩」が少なからず歴史を動かす要因となってきた事を再認識できると思います。
各見開き毎のテーマにそった絵も見ごたえがあります。
本文の後のページの年表もこの作品を振り返る良い手助けになるかと思います。
私の教員生活のほとんどは、「受験の世界史」の指導で明け暮れました。
「塩」を中心とする視点から教材に切り込んで行く授業も、テーマによっては取り組みました。
しかし、受験シフトでの年間授業日数を気にしながらでしたので、振り返り自己評価してみると不満足な思いが残ります。
小中学校でも「塩」をひとつのテーマとして行う学習には、この作品は補える教材にもなると思います。
学習のためだけではなく、教養の分野でも大人の方々をも満足させられる作品だと思います。
12歳の息子に薦めて見たところ、気に入ったテーマのページだけ拾い読みをしていました。
が、今はこれで良いかなと思います。また思い出しこの絵本を手に取る日が来ればと。
しっかり我が家の書棚におさまっています。