夏休みに遊びに行ったいなかのおばさんの家の近くで、まるで緑の船のような木と小屋を見つけた子どもたち。
退屈かと思った夏休みは、この緑の船で大航海に出かけることで、とても素晴らしいものとなりました。
ちょっと変わった形の岩とか、面白い形に並んでいる木なんかを何かに見立てて遊ぶことって、子どもなら誰でも経験しているものですよね。
(最近の子どもたちには、その機会は少ないかもしれませんが)
この本は、そんな子どもたちのワクワクした冒険心を目一杯満たしてくれますし、親はかつて子どもだった自分を思い出して、ちょっぴり甘酸っぱい気持ちになってしまいます。
一読ではちょっと掴みにくいかもしれませんが、何回が読んでいくと、どんどん清々しい気持ちになっていきます。
大袈裟ではないのに、スケールの大きさを感じさせる素敵な絵本です。