『2005年 少年韓国日報優秀賞』
『2006年 韓国出版文化大賞』を取っている作品です。
原作はもともと韓国に伝わっている昔話です。
たぶん韓国から伝わってきたのだと思いますが、日本にも似たような昔話があったような気がします。
“あまがえるが雨の日になく訳”は実はこういう事なんですよ〜というおはなしです。
日本語訳もひらがなのみで、字の感覚も大きめに空いていて言葉も簡潔に書かれているので、小学校の低学年くらいからでも楽しくひとり読みできそうです。
絵は、韓国で活躍中の画家シム・ウンスクさんでかえるたちの動き回る姿が軽快に描かれています。
きっとご本人が楽しく書かれたから、この絵本全体からいきいきとした雰囲気が伝わってくるのだと思います。
絵をじっと見ていると、
あまがえるの背景に描かれている草や岩などに表情が見えてきます。
特にお母さんが死んでケロケロ泣いているシーンで、あまがえるの子が掴まっている岩からは優しい顔がのぞいているように見えました。
私はこの絵本の中で、このページの岩が一番好きです。
ちょっぴり教訓的な内容ですが、素直に楽しめます。雨の時期にお子さんたちに読んであげてはいかがでしょうか?
読み聞かせに使うなら、56歳くらいから小学校中学年くらいのお子さんに特におすすめします。