先に読んだ「お化けの真夏日」よりは、ちょ〜っと怖かったかな? 「お化け屋敷」ってだけのことはあります。背中にすーっと感じる人の気配、消えた襖の絵、そして、美人のろくろっ首・・・真夏の「ひんやり」感を楽しむには、十分な怖さです!
でも、やっぱり最後は“人間味”あふれるお化けたちに、にっこり。日本の昔からのお化けは、人情があっていいですね!
見返しのお化け勢ぞろいの絵、お化け事典みたいで、勉強になります! 「からかさ」や「子なきじじい」、「砂かけばばあ」、「のっぺら坊」など、娘の知っているものもあれば、「ちいちいこばかま」「化け鯉」「しろべったり」など、名前さえ聞いたこともなかったお化けもいて、1つ1ついっしょに指差しながら、2人で楽しみました。