沖縄戦を描いた作品です。
主人公はさちこという、病気で足が不自由な女の子。
さっちゃんの学校の様子も描かれていますが、大人も子どもも軍国主義ということがよくわかります。
そして、いよいよ空襲が始まります。
さっちゃんの乳母車を押していたおばあちゃんに、爆弾が直撃、体が飛び散ったのです。
運良く生き残ったさっちゃんですが、次々と飛び込んでくる惨状が切ないです。
さっちゃんはあるおじさんに助けられ、そのおじさんを、
守り神キムジナーと思い込むのです。
そのおじさんも、「鉄砲を撃つから、私たちも撃ちました。」という米兵に撃たれ、死にます。
戦時下の異常な世界観が切々と伝わってきます。
そして、今尚続く沖縄の基地問題まで考えさせてくれます。
やはり、知っておきたい現実だと思います。