新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

  • かわいい
  • ギフト
  • ためしよみ
話題
ちょうおもしろい

ちょうおもしろい(フレーベル館)

超おもしろい、腸の世界を探検しよう!

  • 笑える
  • 学べる

トミーが三歳になった日」 アダム&デヴさんの声

トミーが三歳になった日 作:ミース・バウハウス
絵:ベジュリフ・フリッタ
訳:横山 和子
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\2,200
発行日:1982年10月
ISBN:9784593501748
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,508
みんなの声 総数 4
「トミーが三歳になった日」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  •  2004年、新聞広告を見て買いました。当時息子は6歳だったので、いつかこれを読む日が来るだろうと、本箱に入れておきました。
     
     昨年お話会で、“戦争”をテーマに、5・6年生を対象のものをさがしていたので、一足先に小学校で紹介しました。

     お手にとった事のある方は、厚いんじゃない?むずかしくない?と思われるでしょうが、写真や地図や人間関係図やら数枚のフリップを作り、リーフレットも生徒分印刷・配布してやってみました。

      内容は、実話です。父親が息子に残した絵が、終戦後奇跡的に取り出され、この絵と共にこの実話の証言をもとに、著者のミース・バウハウスさんが、まとめた一冊です。

    お父さんは、、製図用具を持っていたので、夜はもっぱらドイツ兵の目を盗み、収容所でのできごとなどの告発を絵に描いていました。

     トミーは収容所で三歳になりました。この、収容所では、おもちゃも果物もケーキも、何もありません。お父さんは、『これだけが現実じゃないんだ。』と、こっそり、トミーのためにも52枚の絵を描きました。そして隠しておきました。

      戦後、この絵が奇跡的に取り出されました。

     私が小学校で読んだのは、この本の著者が出てきた絵の中から52枚の絵を編集し、文を入れた『トミーとお父さんの旅』の部分です。
     苦いユーモアとウイットに富んだ、可愛らしい絵ばかりです。
     絵(芸術)の力は素晴らしいと思いました。

     生徒たちは、良く聞いてくれました。戦争により人生を変えられたり、戦争と武器を持たず戦っていた人がいたことがわかった。戦争は、してはいけない。等の感想がでました。

     表紙に描かれたトミーはバラックの窓からトランクを台にして、寒々とした収容所ばかりの世界を眺めている絵です。

     これを一冊に著したミース・バウハウスさんは、オランダアムステルダムの中心地、アンネ・フランクの家でも知られているプリンセンフラフトの運が沿いの家に住んでいるそうです。
     ぜひ、お父さんお母さんに読んで頂いて、そっとお子さんの本箱に入れておいてください。お子さんがきっと読む時が来ると思います。

     息子には「今年はぼくのクラスでトミーを読んでよ。」と予約を申し込まれました。

    投稿日:2009/06/15

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「トミーが三歳になった日」のみんなの声を見る

「トミーが三歳になった日」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / うんちしたのはだれよ! / ちびゴリラのちびちび / そらまめくんのベッド / てぶくろ / ぐりとぐら / はじめてのおつかい

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

みんなの声(4人)

絵本の評価(4.6)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット