アメリカ先住民コマンチ族の、ブルーボンネットという青い花にまつわる伝説。
白人の迫害を受け、少数民族となってしまったインディアンの伝説はとても貴重だと思います。
コマンチ族のしきたり、生活の中に会った精霊観念が表わされています。
飢饉の中で家族を失った娘「ひとりでいる子」は自分の大切な人形を精霊に差し出し、雨を呼び荒れ地に花を呼んだことにより「みんなをたいせつにする子」という名前に変りました。
ありきたりの名前ではなく、意味を込めて呼ばれるニックネームとして呼ばれていたことが、コマンチ族の習慣をうかがわせて意味深く感じられました。
トミー・デ・パオラには、世界の民話や伝説についての絵本を含め幅広く絵本作品を作っているのですが、それぞれデパオラ風の画風の中で展開しているのが少し不思議です。