かぜはどこへいくの」 ジュンイチさんの声

かぜはどこへいくの 作:シャーロット・ゾロトウ
絵:ノッツ・ハワード
訳:松岡 享子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1981年03月
ISBN:9784033271200
評価スコア 4.72
評価ランキング 1,365
みんなの声 総数 31
  • この絵本のレビューを書く
  • 母と子の問答が良い

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    シャーロット・ゾロトウは、1915年米国ヴァージニア州ノーフォークに生まれの96歳。
    現在のハーパーコリンズ社に就職し、編集者として功績を残した一方、児童書作家としても著名で、70冊以上もの作品を世に送り出しています。
    1953年「あらしの日」(絵 マーガレット・ブロイ・グレアム)、1963年「うさぎさん てつだってほしいの」(絵 モーリス・センダック)でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

    物語は、子と母の眠る前の問答がメイン。
    「どうして、ひるはおしまいに なってしまうの?」
    「かぜはやんだら、どこへいってしまうの?」
    「たんぽぽのふわふわは、ずっととんでいって、どこへ いくの?」
    等々、次から次へと子は母に質問を投げかけます。

    それに対する母の答えが秀逸です。
    母は、その行為が終わるのではなく、形を変えて始まることを諭すのです。
    全てのことは、繋がっていることを理解するのは難しいかも知れませんが、1つの考え方としての方向性を示すことは非常に大事なことだと思います。

    1975年の作品なのですが、ハワード・ノッツの鉛筆画は、意見の分かれるところでしょう。
    文体に合ってはいると思うのですが、ここまで象徴的にしてしまうと、読み聞かせに向かない感が拭えないからです。
    子の質問攻めが始まった頃の読み聞かせには、相応しいかも知れません。

    投稿日:2011/07/16

    参考になりました
    感謝
    1

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「かぜはどこへいくの」のみんなの声を見る

「かぜはどこへいくの」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おおきなかぶ ロシアの昔話 / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / はらぺこあおむし / おつきさまこんばんは

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…


いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

みんなの声(31人)

絵本の評価(4.72)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット