読み終わって、ただ悲しさだけが残りました。
「よだかの星」という話は名前だけ聞いたことがありますが、こんなに悲しい話だとは知りませんでした。
容姿の悪さから皆に嫌われ、名前の似ているタカからは改名しないと殺すとまで言われるよだか。
彼には何の非もないのに、周囲の冷たさにやりきれない思いがします。
その後、自分が生きるために虫を食べることに心苦しさを感じ、遠くへ旅立つ決意をしますが、ここでも探せど探せどよだかを受け入れてくれるところはありません。
最後にひたすら上空へ向かい、自らの命を絶ったよだかの最後の力強さに圧倒されました。
その力強さを、ずっと生き抜くために使ってほしかった・・・
そんなこと、よだかに言うのは酷なことなのでしょうか。