お月さまのいろいろな表情を楽しむことができる絵本です。
ストーリー性はないのですが、それぞれのページに出てくるお月さまがそれぞれ個性的で、お月さま好きな娘はもちろん夢中です。
人それぞれ月に対するイメージは違うと思いますが、この絵本の作者である安川さんの発想には感心しました。
月をお風呂にしたり、ブランコにしたり、恋のキューピッドにしたり。
なかでも、雲をベッドにして寝ている月の姿はとても気に入りました。
散歩中、雲に隠れて月が見えなくなりぐずりだす娘。
そんなときに「お月さま、雲のお布団かけてネンネしているんだよ」と話してみました。
すると、「まー(おつきさま) ふとん ねんね」と口に人差し指を当て、ささやくように娘がおしゃべりしました。
だれかが寝ているときは小さな声で話をするように言ったのを覚えていたんですね。
お月さまを起こしちゃいけないと気を遣った娘の優しさに微笑んでしまいました。