最近、不況にも関わらずベルギーではツリーの売れ行きは変わらない、という新聞記事を読みました。
そのツリーが最後には、コンポストへという所まで読み、なるほどクリスマスが終わった後のツリーの処分ということも考え物だな、とも思いました。
さて、この作品の主人公タトルさんもクリスマス・ツリー農家。
クリスマスが近づくと、切り倒したツリーをたくさん積んで、町へ売りに行きます。
そして、売れたお金で奥さんへ毎年新しい帽子をクリスマスプレゼントに買って帰るのだそうです。
ところがある年、誰もタトルさんのツリーにみむきもしてくれません。
プラスチックのツリーが流行りだしたのです。
タトルさんは、植えている木々を別の用途で求める製材業者へ売ることも考え始めました。
次の冬、クリスマスの前日まで思い惑っていたタトルさんに一通の手紙が、・・・。
ここまで読んでもこの手紙の主について思いが及びませんでした。
タトルさんと一緒に感激してしまいました。
こんな光栄な事があるでしょうか。
こんなにクリスマスを心待ちにして一年を働ける人がいるでしょうか。
とっても素敵なお話でした。
奥さんの帽子のコレクションは、これからも増え続けることでしょうね。