ちいさなねずみは食べるものもなくお腹がすいていました。そんな時夜空に浮かぶまんまるお月様を見つけます。そしてお月様に「お月さん、ほやほやのチーズでできてるんでしょ。少しかじらせて」といいます。ねずみはお月様が高い家の屋根にかかったときには急いで屋根に登りました。でも、お月様は屋根にはいません。もっと高いお空にいます。そういうことが何度かあって、ねずみは山から昇ってくるお月様を見つけて「あの山がお家なのね」と野を越え林を通り山についてお月様が来るのを待ちます。と、気づいてみると周りにおいしそうな木の実がたくさんあるではありませんか。ねずみはたくさん食べました。そしてお月様がず〜っと遠くから昇ってきました。ねずみは「なあんだ お家はもう一つ向こうのやまだったのね、お月さんはかじられるのがきらいみたいね」って思ったのです。でも、もうお月様をかじらなくてもいいのです。まわりにはおいしいものがたくさんあるから・・・。ねずみはそこで住み着いたのでした。とってもかわいらしいねずみの勘違いですよね。