単純な言葉の繰り返しに、明るくて大胆な動物の絵。次のペーシにどなん動物が描かれているのか、思わず覗いてみたくなってましう・・・。はらぺこあおむしやだんまりこおろぎに共通する、生命力溢れる絵は、小さな子ども達の心をとらえて離さないようである。
そうそう。私は、一つの絵本を読んでいると違う絵本や話を連想してしまう。エリック・カールの絵を見ていると、田島征三の『とべバッタ』を連想してしまう。田島征三の絵は、エリック・カールほど洗練されていないが、より原始に近い生命力がある。ちょっと田舎臭くノスタルジックな田島征三の絵は、日本人の心にぴったりと当てはまるのだろう。どちらも、子ども達の心の奥深くに焼きつく絵本ではないだろうか。