アニメーションがアカデミー賞を取りましたが、絵本になってもその味わいは変わらないです。
水深がだんだん上がっていく島に、積み木のような家を建てていくおじいさん。
また、水かさが増してきたので次の家を建てようとしていたところに落し物。
潜水服を着て、おばあさんが死んだ家、娘さんがお嫁に行った家など過去の家をさかのぼっていきます。
実家にいる一人暮らしの父と重なりました。私の父も「皆と住んだ家に一生住むのだ」といってます。
物語のおじいさんは、また元の家に戻って飄々と暮らします。
淡々と物語が進むところが、心にしみてきます。
人生を重ねてきた人にこそ味わえる作品だと思います。
大人向けとしてお勧めです。子供にはこの物語のよさはわからないもしれません。