感慨深い話でした。それはもしかして私が年をとったからかもしれません。でも、とってもじ〜んと来ました。
この話がアニメーション化され賞を結構前に取ったというニュースを聞いたことがあります。その時には、ちっとも心が動かされなかったのですが、勝手に私は、積み木のように崩れやすい家の話なんだと思っていました。こう、人間関係も全てが崩れやすい状態の問題山積みの家の話だと勝手にイメージしていたのですが、いやはや全然違いました。
思い出を積み重ねた過去と現在、そして未来がある家の話だったんですね。
もうおじいさんは家を建てるのやめてしまうのじゃないかと思ったのですが、とんでもない! まだまだ生きるという思いが伝わってきたところが、最後まで私の予想を覆してくれて、本当に良かった。
淡々としているけれども、とても慈しみある絵本です。ある一定の年齢の行った人にお薦めです。