まるでショートムービーを見ているかのように読んだあと大きな充足感がありました。絵本の中の時間はゆったりと優しく流れ、素敵な色彩のイラストと胸を打つストーリーに感動しました。
その一方で、地球温暖化によってこのお話が現実になるかもしれないな〜などと思ったりもしました。そのファンタジーのような本当にありそうなリアル感とのバランスが絶妙で、上へ上へと積み重ねていく家を見て娘は最初はおもしろがって見ていました。でもその先にある一人のおじいさんの人生についての物語はどこかせつなくて、黙って真剣に聞いていました。
一度きりの人生、こんなふうに幸せに生きたいものですね。もう少し年を重ねてからまた読み返したいと思いました。