荒れ果てた野原に、ぽつんと岩だらけの山がそびえていました。ごつごつした山には、草や木が、一本も生えていなかったので、獣も、鳥も、全く住めなかったけれども、ジョイという小鳥と出会うことで山は、毎年ジョイが来てくれるのを待ち焦がれるようになりました。小鳥の命は、3年くらいの短命ですが、ジョイは、娘に、受け継がれ毎年山を訪れることを約束します。月日は長い年月を費やしてジョイが、山に「ここに巣をつくるためにやってきました!」と念願の思いがやっと叶いました。ジョイに逢いたくて張り裂けるような切ない思い、ジョイが去ることの寂しさや切なさもいっぱい伝わってきました。毎年、訪れる約束をずっと続けたジョイの友情も素敵でした。エリック・カールの絵もとても素敵で、最後の楽園には、うっとりしてため息が出ました。