出版社からのお薦めの年齢は小学校中学年になっていましたが、主人公のはるひこは(推定)小学校低学年くらいなので、私の読んだ感触としては、本を読みなれている子であれば、6歳くらいから楽しんで読めると思います。
竹内さんの作品の中では、只今絶版になっている『きょうりゅう一ぴきください』が目茶目茶大好きです。
どちらの話にも「恐竜」とか、珍しい種類の「エメラルドホシトカゲ」(最後に羽が生えるので、もしかしたら「ドラゴン」かもです)とかが登場します。
特にこの話では、そのめずらしいトカゲを子どもたちが飼育するんですから、読み手の同年代の子どもたちは、同調しやすいと思います。
文章も長すぎず、簡潔にまとまっていているし、本の中のレイアウトも行間が広めに撮ってあったり、字のポイントも大きめで、お子さんが1人読みしやすい形を意識しています。
また、鈴木まもるさんの表紙絵はバックが明るい黄色で、その真ん中にドーンと<エメラルド>(トカゲの名前)の絵が描いてあって、とてもインパクトがありました。
最後まで明るく楽しい話で、読みやすかったです。