まだまだ正しくひらがなが書けない息子。時々ひっくり返った文字でお手紙を書いて、家族を笑わせてくれます。“た”や“は”がよく裏返っていますし、濁点はよく反対側に付けられます。
物語では、ひらがなが本から飛び出して遊び回った挙句、元に戻ったつもりが変な文章になっているところで、「いちもくさん」のはずが「いちもくちん」になっているのを聞き分けて「いちもくさんだよ!」と素早く指摘するあたり、言葉は理解しているんだけど、書くとなると指にうまく伝わらないのかなぁと感じました。あとは練習あるのみです。
以前、絵本「ぜつぼうの濁点」を読んで、濁点ひとつがくっ付くだけでも全く意味を変えたり、時には反対の意味にもなってしまう、ことば遊びの妙にハマッた我が家、この手の作品は大好きなんです。
今回最も面白かったのは、文字が文書の域を超え、絵となって見せてくれた第三話の“へのへのもへじ”。ひらがなはアルファベットと違って、その一字だけでも意味を成しているんだと感じることができます。
“へめへめくつじ”なんかは少女マンガを連想する顔立ちで、“め”が本当に“目”を体現しているのにハッとさせられました。
“へのへのしつじ”は一人だけしゃべっているような躍動感があり不思議なものです。
本に出てくるもの以外にも、新しい“へのへのもへじ”を息子と発見してみたいと思います。
(P.S. 床の真ん中にひらがな一文字を切り抜いて置いておいたら、見つけた子供はどんな反応をするでしょうか、面白そうですね。)