ああ この絵本が絶版なのですね…
1991年の『母の友』に載った広告文を見ると
「かぼちゃにこだわりつづけ、
それをひとつの小宇宙として描いてきた画家が
その中に肩を寄せ合って生きる人びとの
夢やおそれやため息を凝縮させ、描いた12枚の絵。
それと退治してつけられた12編の詩』とあります。
この絵本は本当に不思議な世界です。
現実のようにしか思えないリアルな絵。
でも、それは巨大なかぼちゃの中で…
いやいや かぼちゃは普通の大きさで 人が小さいのか…
かぼちゃの上に鯉のぼりが立ち
周りに幟をもって浮かれている人びと
桃太郎だっています
うちの息子にこれを読んでやると
ムムムムム
と黙って絵を見て ため息をつき
俊太郎さんの詩を聞いて アハハと笑ったり考え込んだり。
小学校中級からとありますが、
実は6才を過ぎたら楽しめる本。
図書館でぜひ!