『子リスのアール』が、この時期には良いのでしょうが、先に述べてしまいましたので、皆さんに人気のある懐かしいこの絵本の感想を。
大きなデパートのおもちゃ売り場で、早く誰か来て家に連れっていってくれないかと思っていた、くまのぬいぐるみのコールテンくん。
一人の女の子が、コールテンくんに目をとめるのですが、はいているズボンのボタンが取れていることを理由に、おかあさんは諦めさせます。
その夜、コールテンくんは、ボタンをさがしに…。
買われる前のおもちゃの気持ちを描いていることが珍しいと思いました。
買う側のこどもたちにとっては、とても魅力的なお話だとおもいます。
コールテンくんの小さな冒険に、当時の息子は「見つからないね、ボタン」ととても心配そうでした。
大切にされるコールテンくんのラストは、読者の気持ちをハッピーにしてくれます。
『初めに抱いた“強く求める気持ち”を忘れずに、全てのものを大切にしなければ』と私自身が思った一冊です。
2・3歳頃から楽しめると思います。
クリスマスというプレゼントの嵐の前に、読んであげるのも良いかもしれません(笑)。