2005年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
The Red bookという名前の通り、正方形の赤い表紙が特徴的。
物語は、雪道で、学校への途中で少女が赤い一冊の本を拾うシーンから始まります。
学校で開いてみると、そこには地図があって、沢山の島々があります。
クローズアップすると、島には少年がいて、同じように赤い一冊の本を拾うのですが、そこに描かれているのは、今、赤い絵本を開いていた少女。
お互いが微笑みあうのですが、少女は、行動に出ます。
それは、沢山の風船を買って、少年に会いにいくというもの。
正しく奇想天外な話なのですが、本が貴方の知らない世界へ誘うという意味合いを、表現しているような絵本です。
この絵本には、言葉がありません。
ですから、読み手の想像力によって幾らでも世界は広がるのですが、おそらく多くの人は惹きこまれてしまうことでしょう。
とてもお洒落な絵本だと思います。