絵本のタイトルに興味を引かれて図書館で探してきました。
裏表紙に「フランスの1950年代は、日本の昭和30年代と庶民の生活がよく似ていた」と、書いてありました。
確かに、表紙の絵を見ると、背景だけは、日本の空き地によく似ている感じがします。
この絵本のいいところは、ただ当時のフランスを紹介するのではなく、8歳の男の子の目線で、街並みや人付き合い、戦後の傷跡、子ども同士の付き合いなどを見せてくれるところだと思いました。
うちの子は表紙に絵に興味を示してくれたので、私が読みましたが、
細かい説明の部分は後で子どもに読ませようと思って、端折りました。
当時のフランス庶民が住むアパートにはお風呂場はなく、各家庭のキッチンで体を拭いて過ごしていたとか、
主人公アランがお小遣いで買っていた、駄菓子が気になっていたみたい。
とても面白い絵本でしたが、説明のト書きも多いので、大勢の子どもたちの前で読み語りに使うのは、難しいかもしれません。
学校などで紹介するのは、ブックトークがいいと思います。
この絵本を読むと、フランスの子どもたちが、とても身近な子どもに思えてきますよ。