絵本ナビのレビューを読んで、年長の娘に何か伝わるものがあれば、と思い読みました。
私は内容は知っていたので、かなり早い段階で涙があふれ、声を震わせながらも、何とか最後まで読みました。同じく娘をもつ母として、読み聞かせをするのは、かなり辛いかもしれません。
おままごとで、おかあさん役を取り合うケンカはありふれたものです。おこったまりちゃんが「てのないおかあさんなんんて へんだもん」というまでは。
5歳の娘は、「先天性四肢障害児」と呼ばれる方には会ったことがありません。
初めは「なんで?どうして?」ばかりでしたが、娘と向き合って、私なりに一生懸命答えました。
娘も真剣な表情のまま、最後まで聞いていました。
娘のクラスや、同じ園内には障碍を持つ子がいます。それを素直に受け入れられる年齢です。
その子のために、自然に手を差し伸べられる年齢です。
今のこの時期に、このような絵本と出会って、確実に娘の心の中には、何かが残ったと思います。
この絵本を通して、世の中にはいろんな人がいるということ。自分にできること、などを親子で話し合うよい機会になりました。
年長さんくらいになれば、よくわかると思うので、一度は読んであげてほしい絵本です。