おかあさんになりたい、って、かわいらしい夢だなあ、と思う。
私自身は、おかあさんになりたいと思ったことが、ほとんどなかったので、さっちゃんの夢はいいなと思いました。
ままごとのおかあさん役をとりあったときの、相手の女の子の一言には、「関係ないじゃん」「ひどい言いがかりだ!!」と、私は、一人エキサイトして怒ってしまいました。
物語では、一言も、その子を責めていません。
これは、できそうで、なかなかできないことです。
まったく責めていないからこそ、読み手がそれぞれ、わが身をも振り返って考えさせられるし、子供の残酷と大人のそれとは性質がちがうのだろう(子供は自己中心的だし、ただただ、わかっていないだけのこともあるので)とは思いますが。
さっちゃんの、おとうさんとおかあさんとのやりとりは、心にしみました。