生まれつき右手の指がない女の子のお話し。
とても子供にわかりやすく、生まれつきの障害について描かれていて、障害を持つ、持たないに関わらず、総ての親子に読んでもらいたい作品です。
さっちゃんが、母親にどうして自分はみんなと違うのかと問う場面があります。
「おかあさんのお腹の中で怪我をしてしまって、指だけどうしてもできなかったの」
という説明になるほどと、関心するとともに、胸を打たれました。
そして、さっちゃんのお父さんが、
「さちことてをつないで歩いていると、とっても不思議な力がさちこの手からやってきて、おとうさんのからだいっぱいになるんだ。さちこの手はまるで魔法の手だね。」
と励ます言葉に、胸がいっぱいになりました。
世の中には、自分とは違ういろいろな人間がいて、みんな頑張って生きているんだということを我が家の子供達にもわかってもらいたくて読みましたが、なんだかすごく自分の栄養にもなったようです。